<6年生 秋からの「国語の学習方法」のサンプル>この度は、たくさんの親御さまより「二学期が開始してからの学習の進め方」につきましてお問い合わせを頂きました。そこで、参考にして頂ければと思い、こちらに「秋からの国語の学習内容及び学習方法のサンプル」をまとめさせて頂きました。 あくまで、一つの例ですので、まとめさせて頂いた内容の中から親御さまが「お子さまに有効である」とご判断頂いたものがあれば、その部分をピック・アップして活用して頂ければと思います。
まずは、漢字の学習ですが、「漢字テスト」を毎朝学校に行く前に行いました。
知識問題につきましては、志望校の過去問を分析した上で、出題される割合
が高い項目を中心にさまざまな問題集を使って演習を繰り返しました。
読解問題への取り組みは、塾で国語の授業がある日は、塾で集中して解き、解説をしっかり聞いてくることに専念してもらい、特別にまた自宅で新しい問題を解くことはしませんでした。 塾で国語の授業がない日には、塾の授業では解いていないテキストの残りの問題をすべて解きました。また、塾から頂いた『中学入試問題集』(さまざまな中学校の過去問が掲載されている問題集)を使用し、国語の読解問題を一日一校のペースで解くようにしていました。
『中学入試問題集』を全部解き終えてからは、第一志望校の過去問を徹底的に解くことでその学校の傾向に慣れていくようにしました。 余談になりますが、ここで第一志望校の入試問題を分析する際の、留意するべき点をご紹介致します。 ・読解問題で出題されている問題文のジャンルに注目!例えば、「桜蔭中学校」の入試問題においては「物語文」の読解問題が頻出しているのに対し、一方、 「女子学院中学校」では「物語文」よりも「論説文」や「随筆文」が多く出題されています。 ・出題される設問の形式の種類に注目!この度出版致しました『答え探しの技で勝つ!』の著書の中で、私は国語の入試問題の設問形式を「選択式」「抜き出し式」「記述式」の3つに大きく分類してその解法をご説明致しましたが、特に秋からは、この設問の種類に注目し、「志望校の入試問題に3つのどの形式が多く出題されているのか」を把握した上で学習されることをお勧めします。
例えば、①でも触れさせて頂きました2校を比較させて頂きますと、「桜蔭中学校」では、ここ最近の傾向として、「記述式問題」がほとんどの割合を占めます。ですから、もし「桜蔭中学校」を第一志望とされる場合は、「長文を正しく読みこなす力をつける」「設問に対応する答えを問題文の根拠を踏まえて思考する」「誤字、脱字なしに文法的にも正しい文章で書く」という3つの要素を徹底的に訓練していく必要があります。 例に挙げさせて頂きましたこの2校に限らず、どの学校の入試問題にもそれぞれの特徴があります。是非お子さまの第一志望校の設問形式を分析し、 その傾向に則して対策を練り学習を進めて下さい。 ・設問形式をさらに細かく分析し、その「出題の仕方」に注目!中学入試における国語の読解問題の設問形式は、3つに大きく分けられるということをご説明致しましたが、その3つの設問形式をさらに細かく分類して対応策を立てておくのも一つの有効な方法です。 例えば、「選択式問題」「抜き出し式問題」「記述式問題」には次のような出題の仕方があります。
このように細かく分析することで、さらに第一志望校の読解問題における特色が明確になります。 以上のように秋からの学習は、 ①夏までに習得した知識の確認 ②塾の授業の内容を理解しているかどうかの確認 (口頭にて行う) ③多種多様な問題に対応する柔軟性と思考力を養う ④第一志望校の入試問題の特徴をつかみ、似たような問題を繰り返し解く ⑤第一志望校の過去問を徹底的に解く の5つに絞りました。 もし、お役に立てる部分がございましたら参考にして頂ければ幸いです。
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