<漢字が苦手なお子さまのための効果バツグンの学習方法>
中学入試における「漢字が出題される割合」は、その学校によって比重が異なります。
「漢字の問題」の出題数が少ない傾向にある学校の場合においても、やはり漢字の知識は大切になります。
漢字の学習が苦手なお子さまの場合は、「ノートに漢字練習をすること自体が苦痛である」ということが多いようです。
どうしても漢字を覚えるのが苦手なお子さまには、一つの文字をパズル形式で覚えることをお勧めしています。
例えば、「類」という漢字を覚えるとしましょう。
親御さまには、このパズルを作成して頂きます。 そして、お子さまにこのカードを使用して(パズルのように組み合わせて)「類」という文字を作成して頂きます。
一度このように自分の手でカードを使い、3つのカードの組み合わせを考えて「類」という字を作成し、形のイメージが頭の中にできてしまうと、その字形は完全にお子さまの記憶に定着します。 つまり、一見お子さまにとって難しそうに感じてしまう漢字でも、実は簡単な文字の組み合わせで成り立っているのだということをできるだけ早いうちに実感して欲しいのです。
このことを実感することにより、小学校5年生、6年生で習う漢字も、どんどんと「文字の組み合わせ」で頭の中に「漢字の字形」が記憶されていきます。
このパズル式漢字学習法は、親御さまが紙を適当な大きさに切ってカードを作らなければならないので、非常に手間がかかるように思われるかもしれませんが、それはお子さまが漢字というものに興味を持てるまでの最初の頃だけです。 今度はカードのパズルを使用せずに、親御さまが声をかけることにより、お子さまに頭の中でパズル方式を使い字形を組み立てて頂きます。 ① 一度「理」という漢字と「解」という漢字を目で見てきちんと記憶してもらいます。 ↓ ② 次に「理」は左側に「王」という字を「おうへん」の形にして書いて その右側に「里」という字を書くのよね!と、お子さまに声をかけて頭の中で「理」という字形をイメージしてもらいます。 ↓
③ 頭の中で字形のイメージができたかどうかをお子さまに確認したら、今度は紙に大きく「理」という字を書いてもらいます。 ↓ ④ 今度は「解」という字は、「角」を左側に書いてその右側の上の方に小さく「刀」を書いてそのすぐ下に小さく「牛」を書くと出来上がるのよね!と、お子さまに声をかけて頭の中で字形をイメージしてもらいます。 ↓
⑤ 頭の中で字形のイメージができたかどうかをお子さまに確認したら、今度は紙に大きく「解」という字を書いてもらいます。 ↓
⑥ 今度は、お子さまに「理解」と熟語で大きく紙に書いてもらいます。 ↓
⑦ 翌日に、本当に覚えているかどうかを確認します。 ↓ ⑧ お子さまが「理解」という字をしっかりと書けたら赤で大きな丸を付けて 一言、ヤッタネ!と褒めてあげて下さい。 ↓
以上が、本当に、ほんとうに、ホントウに、漢字を覚えることを苦痛に感じているお子さまのために私がご紹介しているパズル式漢字学習法です。
この方法は、親御さまにお手数をおかけしますし、もしかしたら親御さまの中には「ここまでしなくてはダメなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 このパズル式漢字学習法は、「お子さまが苦痛に感じているにもかかわらず、中学入試には必要なのだから、なんとしてでも、(強要してでも)漢字を学習させなければならない」という(親御さまの)暗いジレンマからの脱却が図れます。 逆にこの学習方法は、お子さまは、喜んで「熱中」します。 親子で楽しんで学習ができますし、簡単な字の組み合わせとして漢字の字形をイメージできるので、とても効率よく、しかも確実に記憶に定着させることができ ます。 私が「お母さま塾」でこの学習方法をご紹介したお母さま方より、「漢字の学習に光が見えてきました!」と、とても嬉しいコメントを頂いております。 もし、漢字が苦手なお子さま、あるいは、漢字の学習自体を苦痛に感じているお子さまがいらっしゃいましたら、是非この「パズル式で漢字の字形を頭の中にイメージする学習方法」をお試し頂ければと思います。
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