<潜在意識の活用術>(合格した時のイメージを頭の中に常に思い描く)
よく受験に成功した人や、社会に出てバリバリと活躍している著名人たちが共通して主張している成功のコツがあります。 そして、一旦心の中が不安定になると、なかなかその落ち込んだ気持ちから抜け出すことが困難になり、学習効果も上がらなくなってしまうとおっしゃるお子さま、親御さまが多いのです。 そのような小さなことをきっかけにして、すべてをマイナスの方向に考えては絶対にいけません。 「自分は絶対に合格する」という揺るぎない信念を持ってその気持ちをしっかりと心の中に固定して下さい。そうです、「何があっても」です。 潜在意識に有効に働きかけるための一つの方法として、私は不安を抱えている受験生やその親御さまに提案していることがあります。 それは、実際にお子さまと一緒に第一志望校へ赴き、お子さまに「その学校の校門をくぐって嬉しそうに通学している自分」を想像させ、その想像したシーンを画像にして頭の中に保存するようにしてもらいます。その時、親御さまも同じように「希望に満ちた嬉しそうな顔で通学している我が子」の姿をイメージし、それを画像化し頭の中に保存しておきます。 そして、その画像を繰り返し再生させて、毎日思い浮かべるようにします。 日常生活はあわただしく過ぎて行ってしまいますので、思い浮かべる暇などないという方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば朝起きた時、夜、眠りに就く前にベットの中で思い描くだけでも確実に作用します。 もしも心に不安や焦りをおぼえた時には、必ず「嬉しそうに第一志望校の校門をくぐって通学するお子さま」の姿を鮮明にイメージし、それを繰り返し頭の中に思い描くことで是非心を落ち着かせ、自信を持って前に進めるようにして頂きたいのです。 また、ある大手進学塾の塾長さんが、講演の中で受験生の親御さまに向けて一つの提案をしていましたので参考のために書かせて頂きます。 小学5年生になったら、第一志望校の受験が行われる日にその試験を受けるつもりでその学校に連れて行き、さらに合格発表の日にも引き続きお子さまを連れて行ってその緊迫した光景をお子さまに見てもらう、というものでした。 そのことには、2つの目的があるそうです。 まず一つには 受験の日の緊張感に満ちたその雰囲気にお子さまを触れさせることによって「自分がその学校の試験を受ける場面」を頭の中でシュミレーションさせることにより、これから目標に向かうためのモチベーションを上げるようにする そしてもう一つは 合格発表の日にお子さまを連れて行き、合格発表の光景を見てもらうことによって「掲示板に自分の受験番号を見つけて感動している姿」をありありとイメージさせ、潜在意識にその幸せの感動に浸っている自分を頭に焼き付けておくということでした。 つまり、「試験を受ける日の自分」と「合格発表の日に合格して喜んでいる自分」の両方をリンクさせてイメージし、それをあたかも現実に起こったことのように何度も受験本番まで思い浮かべて「合格する!」という信念を揺るぎなく心の中に定着させるということです。 ここでご紹介した、私の提案と塾長さんのお話で共通しているのは「プラスのイメージを頭の中で作り上げ、それを潜在意識に働きかけて願望を実現させるための手段にする」ということです。 私が何よりもここで申し上げたいことは、受験本番までの期間には、平常心を保ち、自信を持って学習に取り組んで頂きたいということです。目標を決めてそれに向かって邁進することだけを考えて下さい。そのことは学習効果を上げる上でたいへん重要なことです。決して悲観的なイメージや考えを潜在意識に刷り込んではいけません。 潜在意識は、そういったマイナスのイメージにも必ず反応してしまいます。 「絶対に合格しよう!」と無理に思いこむのではなく、合格した時のお子さまの幸せそうな姿をそのままごく自然にイメージして毎日生活するのです。 信念が万が一揺らいでしまうような焦燥感に襲われたら、このような前向きな明るいことを想像することでそれを振り払って下さい。 自分のお子さまが第一志望校に合格した姿、そして、嬉しそうにその学校の校門をくぐって通学する姿を必ず毎日瞑想して下さい。
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